あらき ゆみから皆様へ

あらきゆみ からのメッセージ

いつの日からか 忘れてしまうほどに
 もう 
 永い事
cosmosを 描きつづけています

どうして cosmosなの?と
よく言われます

川のほとりの 小さな町に生まれ
物心ついた頃から
絵は 私の一番の友達で
時を忘れるくらい いつも いつも
そういつも 空や風 目に見えない空気 心を
描いていました

ある日
近くに住んでいらした老画家に
パステルをプレゼントしていただき
私には なぜか
それが
どんな夢でも描ける
すばらしい 宝物に見えました
そして
そのパステルで 初めて 描いた花が 一輪の白い
cosmosだったのです

以来ずっと コスモスだけを見つめてきました

野の花だけれど
どこか 遠い昔に 出逢った人のような
切ないくらいのなつかしさ
いとおしさを感じ
花からは 心の声が 聞こえてきそうな
気がしてなりません…

強い風に なぎたおされても
雨にうたれても そして土が 干からびてしまっても
たおれながらも けなげに咲く この花に
どんなにか
勇気づけられた事かわかりません…
遠い空へ旅立って 
もう逢えなくなった
なつかしい人の声すらも
どどけてくれそうです…

cosmosの花の向うには いい知れないほどの
あたたかい笑顔が ある気がしてなりません
この花を通じ
すみきった青い空を 心にもつ どれだけのすばらしい人に
出逢えた事でしょう

最愛の人を すべて なくしても たった一人だけれど
ありったけのやさしい 笑顔を大切に 生きている人

余命を告げられた上 そばにいる人にも 出ていかれ
それでも 明日を信じ 生きている人

こんなにもきれいな花は 生まれてはじめて
先に逝ってしまった戦友にも 見せたかったと
私の手をとって ありがとうと言ってくれた韓国の人

たくさん
たくさん この花のように 強く 美しい人と
ふれ合わせて 頂きました

ありがとうの言葉を
ありがとうの心を
いくつ重ねても足りないくらいです
私には 何もできませんが
希望を おりこむかのように
生ある限り この絵を 描きつづけていきたいと 願っています

あらき ゆみ
2014年8月18日

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